3月はスクリーンタイムの抑制にチャレンジ
こんにちは、cotan booksです。暖かくなってきましたね。
文芸翻訳検定の受験で疲弊し、もっぱらNetflixで「美味しんぼ」のクリシェを堪能しながら癒し成分を絞り出しています。
さて、突然ですが、ネット活動のプチ断捨離、もとい #インターネットとはなれる ための一手として、店主のスクリーンタイム = ネット利用時間を223時間/月(対2月比 90%)まで減らします。という宣言です。
経緯
当店は「インターネットとうまくつきあう」をコンセプトにしていることもあり、オープン当初からコロナ禍に至った今までの間、個人としても、お店を営む事業者としても自身のネット利用時間の増加には悩ましいものがありました。
仕事のために日々RSSリーダー、各種SNS、ニュースサイトの巡回を常としてきましたが、振り返ってこの1年、「1. ステイホームでストレス蓄積」→「2. 気まぐれでブラウザ開く/スマホを手に取る」→「3. ハイパーリンクとSNSをひたすら巡る」→「4.うわ、私のスクリーンタイム増えすぎ...?」→「1.に戻る」なテンプレすぎる時間の無駄&精神の消耗を伴う悪循環が続いてきました。
悪循環と分かりながら継続しているこの状況...... 私の心身へのネガティブ影響や、(当店のコンセプトの観点から)お店の在り方としても、これはいかがなものかと思い、今回の対策を取ることにしました。
お店ではデジタルウェルビーイングにつながる本を並べてはいますが、当店のコンセプトを踏まえると、店主自ら実験・体感したことを現在進行形で共有することでも、インターネットとのつきあい方について考える小さなきっかけが作れるのではと思ったのが動機の一つです。
そしてその第一弾として、「スクリーンタイムを減らす」ことを選択しました。
過去「スマホを隠す」「電源を入れない」「SNSアカウントを消す」などいろいろトライしてきましたが、多くの人にとって現実的ではない方策をどや〜と打ち出してもほとんどの人は前向きになりません。ラディカルな方法は長続きもしにくいですし。
また、これはあくまでcotan books / 枯淡苑におけるネットのつきあい方の最適解を探していくための一環です。
きっとどこかで揺り戻しが来るだろうし、今後の状況変化に合わせてつきあい方をチューニングしていくことが必要にはなると思っています。銀の弾丸は...というやつです。
"日々の変化に対応し続けられる自分なりの策を持つことが、インターネットとうまくつきあう方法である"という地味な信念のもとにcotan booksは活動をしていますので、こういった試行錯誤は定期的に公開し、振り返り、改善していくつもりです。
私のネット利用状況
上の通り、私のデバイス利用時間は、56時間/7日 = 1日8時間ですね。1日の1/3。多くはないと感じていますが、人類が生まれてから考えると脳にとっては壮大な情報オーバーロードです。認知が追いついていないことを自覚することもしばしば。
ちなみに私の基本ルーチンは、週4日は本屋業、週2日はとある企業の仕事を手伝う在宅勤務をしています。
ほぼお店と在宅勤務のためにデジタルデバイスを使っているつもりではありますが、先に書いたような無益なネット巡回の頻度も多く、寝起きや休憩時、寝る前にも空虚なスクローリングが染み付いています。最近はNETFLIXタイムも大分増えてますね。
あ、スクリーンタイム制限ももちろん設定してます。でも通知が出たら自ら即解除するレベルです。
計測
以下のスプレッドシートに、appleのスクリーンタイム機能のデータを見て、日々の利用時間を記録していく、レコーディングダイエット的なやり方を取ろうと思います。
私物のMacBook AirとiPhone、そして在宅勤務用PC、3つのデバイスで計測します。
公開していますのでどなたでも状況を確認できます。
「所感・やったこと」の欄には減らすためにやったことや、増えてしまった要因、所感も残していきます。この表の作り方だと、ギリギリ最終日近くなってから断捨離をがんばる夏休み宿題型になりそうですね。そのあたりの改善はまたの機会に。
目標の利用時間
デバイス利用≒ネット利用の時間と見ると、私は1日8時間をネットに費やしています。
私の場合、このまま何もしなければ248時間/月をネットに使い、10%でも利用を抑えられれば、223時間/月になる。つまり25時間 ≒ 約1日を別活動に費やすことができる計算です。
1日分でも浮かせられれば、「日々時間がない」と騒いでる私には十分すぎるくらいの時間が確保できることになるので、3月は223時間に抑えることを目標にします。まずは誰でもトライしやすそうなラインから始めていき、徐々に工夫の仕方を変えていきます。
在宅勤務日はいろいろ仕方ない要素もありますが、私物デバイスの利用削減でカバーします。
ちなみに、iPhoneのスクリーンタイムは週次表示がデフォルト&データ表示までの階層が深いのが難点。
データが見易く、ネット利用時間を減らすアドバイスも受けられる補助アプリとして「Moment」も導入します。数年前からお気に入りのアプリで、今ではUI/UXも大分変わってしまいましたが今回も助けてもらいます。
空いた時間をどう使うか
ちゃんとお店のことに時間を割こうと思っています。 これまで以上に店舗の棚整理や品出し、レイアウトの調整に向き合いたい所存です。そしてもちろん「本屋をやると本が読めない」という褒められたものではない通説にも対抗していきたい。
今回の実験を通して得られた結果(日々の心身・お店運営への影響を記録)は後日このブログにてまとめる予定です。
お店にも「スクリーンタイム抑制月間」のポスターを貼っておこうかしら。
最後に
スクリーンタイムを減らすことで気持ちや体が今より楽になる、お店がより良い方向に変わっていくかなど、どんな効果がもたらされるか、それ以前にネット断ちできるのかなど未知数な点がたくさんありますが、ちょっと変わったチャレンジだと思ってご静観ください。
もし店主がお店でスマホばっかりいじっていたら注意してあげてください。よろしくお願いします。
オフィスアワーをはじめます
2021年最初の投稿です。
あけましておめでとうございます。cotan booksです。
というわけでタイトルの通り、お店の枯淡苑ではオフィスアワーをスタートさせます。
オフィスアワーとは
大学や企業でおこなわれている相談タイムのようなものです。
以下、とある大学教授さまのサイトから引用したオフィスアワーの説明です。
オフィスアワーとは「教員が学生からの質問や相談に応じるために設けている時間」のことです。オフィスアワーでは、事前に許可を得たり、約束を入れることなしに教員を訪問することができます。
ということで枯淡苑では、事前に予約など入れることなしに、いつでも出入りできる相談をWeb会議サービス(zoom)を通じておこないます。
なぜやるか
実は開店当初からずっとやりたかったことなんですが、他のことに気を取られて先延ばしにしていました。
気付いたら緊急事態宣言再発令など、おうち時間がどんどん増えていく状態になっていて...つまりは人との直接的な交流を減らしていかなくてはならないフェーズに移ってきました。
そんな中で「外に出られないけどお店に行った」「直に会えない他人と話した」といった、つらい自粛中の気楽な気分転換になれればということで"オフィスアワー"という体でやることにしました。
(お店ではお客様とインターネットや本の話をすると熱量高く盛り上がることが多々あり、そういった内容でも大歓迎です)
オフィスアワーでできること
- Web会議サービスを通して、お店の案内・本や花の紹介のほか、世間話ができます
- ビデオを切って、ふつうの電話としてお話いただくのもウェルカム
- 営業日の14〜18時の間ならいつでも参加できます
- 時間は1人MAX30分くらいが目安です(応相談)
- 事前連絡いただければ予約も可能です
- ご利用は無料です
オフィスアワーに参加するには
①オフィスアワーをやっている時間帯を確認する
オフィスアワーをやっている時間帯は、こちらのカレンダー→「オフィスアワー / cotan books」からご覧いただけます。ビデオ会議の参加に必要なパスコードは、予定の詳細からご確認ください。
(時間帯の変更などは、日々のSNSでも告知していきます)
オフィスアワー第1弾は、1月15日(金)より開始します。
②Zoomから参加する
以下のZoomのリンクから遊びに来てください。※PC/Macのブラウザからなら、アプリなしでも使えます。
※ビデオ会議に参加の際、リアル店舗来店のお客様や、ビデオ会議参加中のお客様と遭遇することも、ご了承ください。
複数人参加のビデオ会議があまり居心地良くないと感じる方は、いざとなったら「今日はひとまず抜けます。また今度」と言っていただくか、いっそ「そっとじ」でも大丈夫です。
本件、トライアルということもあり、今後色々ルールなど調整していくかもしれませんがご了承くださいませ。
一度ご来店いただいた方も、まだの方も、これを機にいろいろお話ししましょう。
それでは本年もよろしくお願いいたします。
医療従事者支援のために寄付しました
師走ですね。松本は雪が降るほど冷え、人出も減り、お店は大分のんびりとしてきました。
さて、突然ですがタイトルの通り当店の売り上げを一部寄付しました。備忘録を兼ね、これに至る経緯とお店の方針について書き残しておこうと思います。
正直、コロナ禍が世界規模でここまでの状況になるとは予想だにしていませんでした。しかし想像を上回るかたちで悪化する日本国内の状況はさすがに危機感を覚えました。
政策や個々人の気の緩みなど、語り尽くせないほど多くの問題があふれているのは確かです。
とりわけコロナ禍に伴う医療崩壊という課題は、"最後の要だ"と半年以上かけて予告・警告されていたと認識していた身としては、現在の急な感染拡大に対しては(素人目の私から見ても)早急に対応が必要なものと感じています。
言うまでもないんですが、このまま医療逼迫が続き、私もしくは身内の人間が怪我・病気をしたときに何も処置ができないような事態に直面する可能性を想像してしまうと「さすがに何か......やらない善より......」というのが、まさに今回の動機の発端でした。
とはいえ私は医療や感染症に関して何もできない、しがない書店の店主ですので、専門性を問わない別の角度から、間接的にでも状況改善に役立てることはないかと考えていたところ、SNSのタイムラインをぼんやり眺めていたら、とあるアーティストが売上の一部をジェンダー問題の解決支援をおこなう団体に寄付するとの記事を見かけまして、"支援したい団体への寄付"という手段に行き着いた次第です。
寄付にも色々議論の余地があるとは思いますが、ありがとうやがんばれ以外に応援できるかたちがあるのであれば、わずかな差だとしてもそれを取りたい、という考えです。
そして先日、2020年分の売上金から一部を日本医師会に寄付させていただきました。
今後は、当店の売上5%を医療従事者・医療現場支援を行う団体へ寄付していこうと思います。
cotan booksはまだまだ売上が小さく、支援というには微力すぎて恐縮なんですが、早期の収束を願って一旦2021年6月末まで、今後2ヶ月ごとに寄付していこうと思います。
今回cotan booksが寄付をおこなう目的としては主に2つあります。
- 医療従事者への支援に使っていただくこと
- 私のような医療従事者支援についてあまり考えなかった方にも、目を向けてもらう機会を作ること
関連して、これ以上医療従事者の負担を増やさないよう、新型コロナにかからないよう日々の基本対策を忘れず、愚直に継続する気持ちを自らに抑え続けるためというのもあります。
2020年ほぼ丸一年かけてわかったのですが、これだけの異常事態になっても人間どうしても緩んでしまいますので。数字の裏には人がいることを理解していながらも、みずから茹でガエルを実際に体現・体感できるとは思いもよりませんでした。
このたび寄付をさせいただいた日本医師会に関して、日々会見を開き国民や政府に対して警鐘を鳴らし続けてきた印象が強く残っていたことが今回の寄付につながっています。(日本医師会の近所に住んでいたことがあったので、親近感は少なからずありましたが)
また、寄付金の説明ページには、使途はコロナ対応にあたる医療従事者の支援に使われることが明示してあるので、悪い使い方はされないだろうと判断しました。
新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医療従事者・医療現場への支援に向けて寄附していただける方は、寄附金申込書の「2.指定寄附金」を選択いただき、その旨をご記入下さい。
日本医師会サイトより
申し込み方法は、上記リンクのWord/PDFに記入してメール、もしくは印刷して郵送とのこと。
私の場合、wordに記入してメールで申し込み、お返事にて振込先情報を送ってもらい、ネットバンク経由で金額を振り込んだら即完了でした。下手すると総作業時間10分かからないかもです。
他にも、同様の寄付型支援はさまざまあるようです。
あくまでこれは素人考えですので「医療従事者支援ならここにも寄付すると良いよ!寄付以外にもこうやって支援できるよ!」という情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
これを書いている間にGoToトラベルの一時停止や、コロナ対応に派遣された医療従事者の処遇改善など、コロナ対応のために国の方針が少しずつ変わり始めました。
それでも厳しい状況はまだま続きそうですが、どうにかみなさんの健康が守られ、できる限り静かな年末年始を迎えられることを祈っています。
最近観た、読んだ、聴いた、作品の感想など
cotanbooks / 枯淡苑のオープンと最後のブログ更新から3ヶ月が経ちました。
日差しの光線と高熱ボイラーによる灼熱の夏から、心地よい晴れ間が垣間見えた秋は今ではどんどん深まってきました。朝夜の呼吸が冬のそれに近づいたような......
お店のことで語るべきことはたくさんありますが、SNSには書かなかった、ここ3ヶ月で観た/読んだ/聴いた作品で印象に残っているものの話でもしようかと思います。(鬼滅とTENETとヴァイオレット・エヴァーガーデンは特別枠で除外しました)
映画
エノーラ・ホームズの事件簿(ナンシー・スプリンガー)
netflixで観ました。想像していたよりとてもよかった。シャーロック、マイクロフトの妹が主人公のティーン向け夏休み青春ミステリ。米国の児童作家ナンシー・スプリンガーが原作シリーズを出しており、原著も読んでみたい気持ち。徹底的にさわやか、晴れやかで久々に明るい気持ちになれて、続編観たい作品でした。ちょっとだけ無限列車も出てきます。
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(Netflixオリジナル)
こちらもnetflixで観ました。お昼休みを使ってちまちま進めてました。
ダニエル・クレイグの(確か)南部訛りが酷かったのでちょっと演技がクサすぎないか、ああいうダンディーさは合ってないのでは...と感じながら、久々に古典ミステリーのノリを味わう。最近『金田一37歳の事件簿』を読んでいたせいか演技以外の違和感は覚えず、飽きずに鑑賞できた。
ダニエル・クレイグとアナ・デ・アルマスの二人組はボンドの最新作『No Time To Die』でも共演予定とのことで、老婆心でさらに興味が湧く。
本
ソラリス(スタニスワフ・レム)
やつはみ読書会で取り上げられたので文庫で読みました。短期間で映画もサブテキストも漁ったほど面白かった。
異星とのファーストコンタクトにおいて人間の偏りがちな想像力に対する相対主義的な問題提起がコアだとは思うんですが、個人的にこの作品は他に類を見ない、どこから切り取っても深堀・展開ができる"多層性"が最大の魅力だと思っていて、確かに名作と呼ばれるがゆえんが実感できました。
牛の王 (津久井五月)
S-Fマガジン 2020年8月号で読みました。ハヤカワオンラインにて購入。
第五回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した『コルヌトピア』の著者による長編の冒頭のみ掲載。
文体が端正。抽象的ではあるのだけど、短いキーワードにちょっと意識を向ければ景色を解像度高く浮かべることができる...となんとも相性がよかったようです。積読しましたが『コルヌトピア』買いました。(先日牛が大好きなお客様がいらしてたんですが、教えてあげればよかったかな)
BABELZINE Vol.1(週末翻訳クラブ バベルうお)
海外文芸の翻訳同人誌の創刊号。第二版を購入。
掲載されている11の短編のうち『肉と塩と火花』がよかった。チンパンジーと人間のバディ刑事もの。チンパンジー刑事が渋いベテランという設定で、どうしてもモーガン・フリーマンを想像してしまう。2段組みで20Pと話は短いながらも、推理・アクションパートがそれぞれ程よくブレンドされててどんどんスリルとテンションが上がっていく。これも続編があれば読みたい。
徐々になんですが、(せっかく海外留学してたし)海外文芸の翻訳やってみたい熱が出てきます。
音楽
RE-ANIMATOR(Everything Everything)
イギリスはマンチェスターのロックバンドの新作。四六時中聴いていますが、このバンドが好きという人がほとんどおらず悲壮に暮れる日々です。
『Planets』のコーラス部分でシンセのアルペジオフレーズとユニゾンするギターサウンドは本当に面白い。あとは元々捻くれたコードとメロディ、そしてマイナーキーの曲が多かった彼らでは最後の『Violent Sun』は初めてポジティブ&疾走感ある曲で驚きました。『In Birdsong』は作った曲をストリングス隊に演奏してもらったものをわざわざシンセに戻して作ったとか。『In Birdsong』のPVがアルバムのビジュアルイメージを象徴してますが、画像編集ソフトのパラメータを全部MAXにして生まれたらしいです。
観客がアバターを作ってライブ会場を自由に走り回ったり踊ったりできるVRライブも最高でした。
最後に
というわけで雑文を書き散らしてしまいましたが、お店のことで一つ言えるとしたら、ようやく他のことに手をつける時間ができてきた...というのが最近の実感です。仕込み大事。
そして、今日は"文化の日"ということで、「ネットカルチャー」についてオンラインストア上で小特集やってますのでぜひ見てみてくださいmm
10冊それぞれ読み込んで編んだ特集です。(ネットの大海の広さを思い知らされました...)
はい、ではそんな感じでたまに更新してまいります。よろしくお願いします。
cotan books/枯淡苑 7/20にオープンしまして
産んだことはないけれど、卵を産むってこんな感じかなと思った。
産みたてほやほやで、生暖かく、容易に崩れんばかりの危うさを抱えて、殻を割るまで暖めて続けて、やっかいだが愛嬌ある得体の知れない生き物を育てていくために必要な(不快ではなく)前向きな責任感を、気づいたら握りしめていたような感覚。
自分でも書いててよくわからないけど、人生を左右するくらいの前向きな不確定要素を増やせたことで、先々がより楽しみになってきたのは間違いない。
当日は雷雨になるとの予報でも結構持ちこたえてくれた。
中はサーキュレータを回していたけど、それなりに蒸し暑かったと思う。
同窓会のようにお喋りしたり、レジでモタモタしたり、お客さんのリアクションにドキドキしたり、様々あったけれど、正直あまり疲れることはなかった。
落ち着いていたし、十分に楽しめた。
私たち夫婦は式を挙げておらず(多分挙げようとしてもコロナでダメだっただろうか)、こんなにも人々に祝福されることはなかった。
お店に直接来てくださった方やお祝いを送ってくださった方、メッセージやいいねをくださった方が沢山いることにとても驚いた。本当に感謝しかない。
松本に引っ越してからちょうど1年が経とうとしてる中で、感謝できる人がこれだけいるという事実は、東京にいた頃には考えられなかった……
ここまで出会った皆さまの数々のサポート、本当にありがとうございました。
多くの方に助けていただいて、お店を開けることができました。時間はかかるかもしれませんが、これからはお店を通して皆様に恩返しできればと思っています。
今後とも、cotan books / wildswag / 枯淡苑をよろしくお願いいたします。
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お店のこれからについては…まだ「卵」というだけあって枯淡苑は空間としてはまだまだ余白だらけで、埋めたくなるところもたくさんあるだろう。
ガレージみたいにぐちゃぐちゃしたところも好きだけれど、あの場所はもっとやわらかく、内省的な空間にしたいと思ってる。
学校や職場、自宅にネット、そんな喧噪から少し離れ、お店の中でふらふらと夢遊して、自分の中の何かに気づく=枯淡の境地に至ることができる、そんな空間を目指したいとずっと思っていた。
今はそれを実現するためにすべきことを日々見つけ、少しずつ積み立てていくのが私ができる精一杯でもあり、私がやりたい本屋のかたちでもある……
あくまで小さく、少しずつ、ゆっくりと成長していく過程を大事にしていくつもりだ。
論理性や効率性よりもどんどん感覚を研ぎ澄ませていきたいと思っている。
というわけで、ブログの内容も(毎度の如く言葉足らずで)ふわふわとしてしまった。
※ちなみに今週の金曜日は、お店はお休みです。(カレンダー赤字部分がお休みの日になります)
あとは余談だけれど、オープンまでにできなくて悔しかったことがある。
POPが書き切れなかったことと、BGMが作り切れなかったことだ。POPは完全に優先度付けのミスで、夜遅くまでやっていたけど中途半端になってしまった。(今からでも完成させるのは間に合うのでがんばるぞ)
お店のBGMは、1曲は完成していて、実は他に2曲分が途中までできているのだけど間に合わなかった。
当日スピーカーから流れていたのは、Brain EnoのBloomという自動音楽生成アプリから流れている。
音楽が流れていることに気づかなかったのなら、アンビエントミュージックとしての機能をちゃんと果たしたことになるので結果オーライだ。
現在作っている残りの曲については、(私は基本難産型なので)ちょっと別のやり方も考えている。
弄りたいところが沢山あるというのも、飽きるよりはだいぶマシだ。
cotan booksは7/20オープンです
オープン日が決まりました。
お店の営業時間
当分は、金〜月の13〜19時の週4日営業で、火〜木はお休みとします。
状況に応じて変わる可能性がありますが、SNSなどで随時発信していく予定です。(facebookページとインスタはただいま立ち上げ準備中)
本などで潰して押し花にしても良いし、そのままどこかに飾ってもらっても良い実用的なしおりです。
知人にショップカードを渡そうと思っていたものの、出来にあまり満足いっていなかった私を見て、妻が咄嗟に思いついた素晴らしいアイデアでした。
(大量生産はできないので少しずつお世話になった方にお渡ししていきます)
大変ありがたいことに、本棚、ガラスケース、マガジンラックをお譲りいただきました🙇♂️
街の人出が戻り始めている本日は、家から本を運び、備品を綿半で調達し、椅子にオイルを塗り込む作業などをもくもくと進行中です。 pic.twitter.com/6028vxLcR3
店舗の掃除を始めました
日々悪化していくコロナ関連ニュースの中毒性が、着実に私のメンタルを蝕んでいくことに気付いてから、テレビやSNSは見ない、ネットニュースはRSSリーダーを1巡/日のみ、というルールを自らに課し、そこから生まれた余剰を「ふしぎの海のナディア」全39話に13時間費やしていた。(1話約20分×39話=780分=13時間。OP・EDを除いて1話約20分としたが、たまにOPも見逃せない回があった。EDもそうだったのだろうか)
よく見ると長年の汚れがうかがえる天井は、専用のほうきを使って掃除した。
もっとも苦労したのが床掃除。写真ではわかりにくい、石床の上には砂なのか、埃なのか、細かな粒子が積もっている。
とはいえ砂埃を払っただけでは掃除した感じがしなかったので、床にお水を撒いてデッキブラシでガシガシ掃除をした。吸水に使った雑巾を絞るとバケツが黒い液体でいっぱいになった。ただ、この方法でかなりの汚れが取れた。
開店は今夏予定
想定よりも掃除に時間がかかってしまったが、着々と準備は進んでいる。
オープンは7月半ばごろを目指しているけれど、状況が見えてきたらあらためて告知したい。
ちなみに、火・木を除き、たまに店主はお店にいると思うので見かけたら声かけてみてください。