cotan booksのブログ

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松本市の猫は谷根千の猫より動かない

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本日は終日業務委託のお仕事があり、雪と雨が降り注ぐ中自宅で黙々作業。年初め、ウォームアップが、済めばよい、人間だもの、という先人のありがたいお言葉を胸に粛々対応。そんな先人が欲しかった。サブスクで。

ところで松本の猫は妙に人なつっこい、というか動じない。

写真は市内のとある猫スポットで撮影したもの。映っている3名が同じ方向を見つめているのがよろしい。近所のセブンイレブンにたむろしていた猫たちも、あざらしのように身を丸めて観音スマイルでどこかを見つめていた。

日頃しょっちゅう猫に出くわすが、てこでも動かない姿勢(アティテュード)が見て取れ、ドラマ版漂流教室の未来人を彷彿とさせるずっしり感と、風になびく毛並みから微弱な横揺れがある。しかし彼らは動かない。

思い返せば東京でも猫を幾度となく見てきたが、よく逃げ出されたものだった。谷根千の猫たちも寺の周辺に設けられた高い塀や、いわゆるあの「あたり」などから観光客をじっとりと見つめていた。しかし、少しでも距離を詰めれば私の存在なんてなかったようにそっぽを向きしゅるりと消えていく。

しゅるりと逃げるのが猫である、という固定観念は松本ではあまり通用しないのだなと思った。

ー 動きすぎてはいけない ー 

未来人からそんなメッセージを受け取っている気がする。

 

昨日は夏目漱石の「私の個人主義」の冒頭にある言い訳演説だけを読んで床についた。それが影響してか、2つ目のエントリから全く開業準備とはかけ離れたものになっていた。猫を出せばPVが取れる、というネットの常識に抗えるほどの毒にも薬にもならないお話になってしまい、書くことに苦味を覚える次第である。