cotan booksのブログ

「インターネットとうまくつきあう」をコンセプトにした本屋のブログです

医療従事者支援のために寄付しました

師走ですね。松本は雪が降るほど冷え、人出も減り、お店は大分のんびりとしてきました。

さて、突然ですがタイトルの通り当店の売り上げを一部寄付しました。備忘録を兼ね、これに至る経緯とお店の方針について書き残しておこうと思います。

正直、コロナ禍が世界規模でここまでの状況になるとは予想だにしていませんでした。しかし想像を上回るかたちで悪化する日本国内の状況はさすがに危機感を覚えました。

政策や個々人の気の緩みなど、語り尽くせないほど多くの問題があふれているのは確かです。

とりわけコロナ禍に伴う医療崩壊という課題は、"最後の要だ"と半年以上かけて予告・警告されていたと認識していた身としては、現在の急な感染拡大に対しては(素人目の私から見ても)早急に対応が必要なものと感じています。

言うまでもないんですが、このまま医療逼迫が続き、私もしくは身内の人間が怪我・病気をしたときに何も処置ができないような事態に直面する可能性を想像してしまうと「さすがに何か......やらない善より......」というのが、まさに今回の動機の発端でした。

とはいえ私は医療や感染症に関して何もできない、しがない書店の店主ですので、専門性を問わない別の角度から、間接的にでも状況改善に役立てることはないかと考えていたところ、SNSのタイムラインをぼんやり眺めていたら、とあるアーティストが売上の一部をジェンダー問題の解決支援をおこなう団体に寄付するとの記事を見かけまして、"支援したい団体への寄付"という手段に行き着いた次第です。

寄付にも色々議論の余地があるとは思いますが、ありがとうやがんばれ以外に応援できるかたちがあるのであれば、わずかな差だとしてもそれを取りたい、という考えです。

 

 

そして先日、2020年分の売上金から一部を日本医師会に寄付させていただきました。

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日本医師会への寄付(ネットバンクの受付完了画面キャプチャ)

今後は、当店の売上5%を医療従事者・医療現場支援を行う団体へ寄付していこうと思います。

cotan booksはまだまだ売上が小さく、支援というには微力すぎて恐縮なんですが、早期の収束を願って一旦2021年6月末まで、今後2ヶ月ごとに寄付していこうと思います。

今回cotan booksが寄付をおこなう目的としては主に2つあります。

  1. 医療従事者への支援に使っていただくこと
  2. 私のような医療従事者支援についてあまり考えなかった方にも、目を向けてもらう機会を作ること

関連して、これ以上医療従事者の負担を増やさないよう、新型コロナにかからないよう日々の基本対策を忘れず、愚直に継続する気持ちを自らに抑え続けるためというのもあります。

2020年ほぼ丸一年かけてわかったのですが、これだけの異常事態になっても人間どうしても緩んでしまいますので。数字の裏には人がいることを理解していながらも、みずから茹でガエルを実際に体現・体感できるとは思いもよりませんでした。

 

このたび寄付をさせいただいた日本医師会に関して、日々会見を開き国民や政府に対して警鐘を鳴らし続けてきた印象が強く残っていたことが今回の寄付につながっています。(日本医師会の近所に住んでいたことがあったので、親近感は少なからずありましたが)

また、寄付金の説明ページには、使途はコロナ対応にあたる医療従事者の支援に使われることが明示してあるので、悪い使い方はされないだろうと判断しました。

新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医療従事者・医療現場への支援に向けて寄附していただける方は、寄附金申込書の「2.指定寄附金」を選択いただき、その旨をご記入下さい。

日本医師会サイトより

申し込み方法は、上記リンクのWord/PDFに記入してメール、もしくは印刷して郵送とのこと。

私の場合、wordに記入してメールで申し込み、お返事にて振込先情報を送ってもらい、ネットバンク経由で金額を振り込んだら即完了でした。下手すると総作業時間10分かからないかもです。

他にも、同様の寄付型支援はさまざまあるようです。

docs-donation.yahoo.co.jp

peace-winds.org

www.nippon-foundation.or.jp

 

あくまでこれは素人考えですので「医療従事者支援ならここにも寄付すると良いよ!寄付以外にもこうやって支援できるよ!」という情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

これを書いている間にGoToトラベルの一時停止や、コロナ対応に派遣された医療従事者の処遇改善など、コロナ対応のために国の方針が少しずつ変わり始めました。

それでも厳しい状況はまだま続きそうですが、どうにかみなさんの健康が守られ、できる限り静かな年末年始を迎えられることを祈っています。