cotan booksのブログ

「インターネットとうまくつきあう」をコンセプトにした本屋のブログです

オフィスアワーをはじめます

2021年最初の投稿です。

あけましておめでとうございます。cotan booksです。

というわけでタイトルの通り、お店の枯淡苑ではオフィスアワーをスタートさせます。

オフィスアワーとは

大学や企業でおこなわれている相談タイムのようなものです。

以下、とある大学教授さまのサイトから引用したオフィスアワーの説明です。

オフィスアワーとは「教員が学生からの質問や相談に応じるために設けている時間」のことです。オフィスアワーでは、事前に許可を得たり、約束を入れることなしに教員を訪問することができます。

オフィスアワーについて

ということで枯淡苑では、事前に予約など入れることなしに、いつでも出入りできる相談をWeb会議サービス(zoom)を通じておこないます。

 

なぜやるか

実は開店当初からずっとやりたかったことなんですが、他のことに気を取られて先延ばしにしていました。

気付いたら緊急事態宣言再発令など、おうち時間がどんどん増えていく状態になっていて...つまりは人との直接的な交流を減らしていかなくてはならないフェーズに移ってきました。

そんな中で「外に出られないけどお店に行った」「直に会えない他人と話した」といった、つらい自粛中の気楽な気分転換になれればということで"オフィスアワー"という体でやることにしました。

(お店ではお客様とインターネットや本の話をすると熱量高く盛り上がることが多々あり、そういった内容でも大歓迎です)

 

オフィスアワーでできること

  • Web会議サービスを通して、お店の案内・本や花の紹介のほか、世間話ができます
  • ビデオを切って、ふつうの電話としてお話いただくのもウェルカム
  • 営業日の14〜18時の間ならいつでも参加できます
  • 時間は1人MAX30分くらいが目安です(応相談)
  • 事前連絡いただければ予約も可能です

 

オフィスアワーに参加するには

①オフィスアワーをやっている時間帯を確認する

オフィスアワーをやっている時間帯は、こちらのカレンダー→「オフィスアワー / cotan books」からご覧いただけます。ビデオ会議の参加に必要なパスコードは、予定の詳細からご確認ください。

(時間帯の変更などは、日々のSNSでも告知していきます)

オフィスアワー第1弾は、1月15日(金)より開始します。

 

②Zoomから参加する

以下のZoomのリンクから遊びに来てください。※PC/Macのブラウザからなら、アプリなしでも使えます。

us04web.zoom.us

※ビデオ会議に参加の際、リアル店舗来店のお客様や、ビデオ会議参加中のお客様と遭遇することも、ご了承ください。

複数人参加のビデオ会議があまり居心地良くないと感じる方は、いざとなったら「今日はひとまず抜けます。また今度」と言っていただくか、いっそ「そっとじ」でも大丈夫です。

 

本件、トライアルということもあり、今後色々ルールなど調整していくかもしれませんがご了承くださいませ。

一度ご来店いただいた方も、まだの方も、これを機にいろいろお話ししましょう。

 

それでは本年もよろしくお願いいたします。

医療従事者支援のために寄付しました

師走ですね。松本は雪が降るほど冷え、人出も減り、お店は大分のんびりとしてきました。

さて、突然ですがタイトルの通り当店の売り上げを一部寄付しました。備忘録を兼ね、これに至る経緯とお店の方針について書き残しておこうと思います。

正直、コロナ禍が世界規模でここまでの状況になるとは予想だにしていませんでした。しかし想像を上回るかたちで悪化する日本国内の状況はさすがに危機感を覚えました。

政策や個々人の気の緩みなど、語り尽くせないほど多くの問題があふれているのは確かです。

とりわけコロナ禍に伴う医療崩壊という課題は、"最後の要だ"と半年以上かけて予告・警告されていたと認識していた身としては、現在の急な感染拡大に対しては(素人目の私から見ても)早急に対応が必要なものと感じています。

言うまでもないんですが、このまま医療逼迫が続き、私もしくは身内の人間が怪我・病気をしたときに何も処置ができないような事態に直面する可能性を想像してしまうと「さすがに何か......やらない善より......」というのが、まさに今回の動機の発端でした。

とはいえ私は医療や感染症に関して何もできない、しがない書店の店主ですので、専門性を問わない別の角度から、間接的にでも状況改善に役立てることはないかと考えていたところ、SNSのタイムラインをぼんやり眺めていたら、とあるアーティストが売上の一部をジェンダー問題の解決支援をおこなう団体に寄付するとの記事を見かけまして、"支援したい団体への寄付"という手段に行き着いた次第です。

寄付にも色々議論の余地があるとは思いますが、ありがとうやがんばれ以外に応援できるかたちがあるのであれば、わずかな差だとしてもそれを取りたい、という考えです。

 

 

そして先日、2020年分の売上金から一部を日本医師会に寄付させていただきました。

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日本医師会への寄付(ネットバンクの受付完了画面キャプチャ)

今後は、当店の売上5%を医療従事者・医療現場支援を行う団体へ寄付していこうと思います。

cotan booksはまだまだ売上が小さく、支援というには微力すぎて恐縮なんですが、早期の収束を願って一旦2021年6月末まで、今後2ヶ月ごとに寄付していこうと思います。

今回cotan booksが寄付をおこなう目的としては主に2つあります。

  1. 医療従事者への支援に使っていただくこと
  2. 私のような医療従事者支援についてあまり考えなかった方にも、目を向けてもらう機会を作ること

関連して、これ以上医療従事者の負担を増やさないよう、新型コロナにかからないよう日々の基本対策を忘れず、愚直に継続する気持ちを自らに抑え続けるためというのもあります。

2020年ほぼ丸一年かけてわかったのですが、これだけの異常事態になっても人間どうしても緩んでしまいますので。数字の裏には人がいることを理解していながらも、みずから茹でガエルを実際に体現・体感できるとは思いもよりませんでした。

 

このたび寄付をさせいただいた日本医師会に関して、日々会見を開き国民や政府に対して警鐘を鳴らし続けてきた印象が強く残っていたことが今回の寄付につながっています。(日本医師会の近所に住んでいたことがあったので、親近感は少なからずありましたが)

また、寄付金の説明ページには、使途はコロナ対応にあたる医療従事者の支援に使われることが明示してあるので、悪い使い方はされないだろうと判断しました。

新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医療従事者・医療現場への支援に向けて寄附していただける方は、寄附金申込書の「2.指定寄附金」を選択いただき、その旨をご記入下さい。

日本医師会サイトより

申し込み方法は、上記リンクのWord/PDFに記入してメール、もしくは印刷して郵送とのこと。

私の場合、wordに記入してメールで申し込み、お返事にて振込先情報を送ってもらい、ネットバンク経由で金額を振り込んだら即完了でした。下手すると総作業時間10分かからないかもです。

他にも、同様の寄付型支援はさまざまあるようです。

docs-donation.yahoo.co.jp

peace-winds.org

www.nippon-foundation.or.jp

 

あくまでこれは素人考えですので「医療従事者支援ならここにも寄付すると良いよ!寄付以外にもこうやって支援できるよ!」という情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

これを書いている間にGoToトラベルの一時停止や、コロナ対応に派遣された医療従事者の処遇改善など、コロナ対応のために国の方針が少しずつ変わり始めました。

それでも厳しい状況はまだま続きそうですが、どうにかみなさんの健康が守られ、できる限り静かな年末年始を迎えられることを祈っています。

最近観た、読んだ、聴いた、作品の感想など

cotanbooks / 枯淡苑のオープンと最後のブログ更新から3ヶ月が経ちました。

日差しの光線と高熱ボイラーによる灼熱の夏から、心地よい晴れ間が垣間見えた秋は今ではどんどん深まってきました。朝夜の呼吸が冬のそれに近づいたような......

お店のことで語るべきことはたくさんありますが、SNSには書かなかった、ここ3ヶ月で観た/読んだ/聴いた作品で印象に残っているものの話でもしようかと思います。(鬼滅とTENETとヴァイオレット・エヴァーガーデンは特別枠で除外しました)

映画

エノーラ・ホームズの事件簿(ナンシー・スプリンガー)

www.netflix.com

netflixで観ました。想像していたよりとてもよかった。シャーロック、マイクロフトの妹が主人公のティーン向け夏休み青春ミステリ。米国の児童作家ナンシー・スプリンガーが原作シリーズを出しており、原著も読んでみたい気持ち。徹底的にさわやか、晴れやかで久々に明るい気持ちになれて、続編観たい作品でした。ちょっとだけ無限列車も出てきます。

 

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(Netflixオリジナル)

www.netflix.com

こちらもnetflixで観ました。お昼休みを使ってちまちま進めてました。

ダニエル・クレイグの(確か)南部訛りが酷かったのでちょっと演技がクサすぎないか、ああいうダンディーさは合ってないのでは...と感じながら、久々に古典ミステリーのノリを味わう。最近『金田一37歳の事件簿』を読んでいたせいか演技以外の違和感は覚えず、飽きずに鑑賞できた。

ダニエル・クレイグとアナ・デ・アルマスの二人組はボンドの最新作『No Time To Die』でも共演予定とのことで、老婆心でさらに興味が湧く。

 

ソラリススタニスワフ・レム

www.hayakawa-online.co.jp

kasuka.hatenadiary.jp

やつはみ読書会で取り上げられたので文庫で読みました。短期間で映画もサブテキストも漁ったほど面白かった。

異星とのファーストコンタクトにおいて人間の偏りがちな想像力に対する相対主義的な問題提起がコアだとは思うんですが、個人的にこの作品は他に類を見ない、どこから切り取っても深堀・展開ができる"多層性"が最大の魅力だと思っていて、確かに名作と呼ばれるがゆえんが実感できました。

 

牛の王 (津久井五月)

www.hayakawa-online.co.jp

S-Fマガジン 2020年8月号で読みました。ハヤカワオンラインにて購入。

第五回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した『コルヌトピア』の著者による長編の冒頭のみ掲載。

文体が端正。抽象的ではあるのだけど、短いキーワードにちょっと意識を向ければ景色を解像度高く浮かべることができる...となんとも相性がよかったようです。積読しましたが『コルヌトピア』買いました。(先日牛が大好きなお客様がいらしてたんですが、教えてあげればよかったかな)

 

BABELZINE Vol.1(週末翻訳クラブ バベルうお)

babeluo.booth.pm

海外文芸の翻訳同人誌の創刊号。第二版を購入。

掲載されている11の短編のうち『肉と塩と火花』がよかった。チンパンジーと人間のバディ刑事もの。チンパンジー刑事が渋いベテランという設定で、どうしてもモーガン・フリーマンを想像してしまう。2段組みで20Pと話は短いながらも、推理・アクションパートがそれぞれ程よくブレンドされててどんどんスリルとテンションが上がっていく。これも続編があれば読みたい。

徐々になんですが、(せっかく海外留学してたし)海外文芸の翻訳やってみたい熱が出てきます。

 

音楽

RE-ANIMATOR(Everything Everything)

イギリスはマンチェスターのロックバンドの新作。四六時中聴いていますが、このバンドが好きという人がほとんどおらず悲壮に暮れる日々です。

『Planets』のコーラス部分でシンセのアルペジオフレーズとユニゾンするギターサウンドは本当に面白い。あとは元々捻くれたコードとメロディ、そしてマイナーキーの曲が多かった彼らでは最後の『Violent Sun』は初めてポジティブ&疾走感ある曲で驚きました。『In Birdsong』は作った曲をストリングス隊に演奏してもらったものをわざわざシンセに戻して作ったとか。『In Birdsong』のPVがアルバムのビジュアルイメージを象徴してますが、画像編集ソフトのパラメータを全部MAXにして生まれたらしいです。

www.youtube.com

観客がアバターを作ってライブ会場を自由に走り回ったり踊ったりできるVRライブも最高でした。

 

最後に

というわけで雑文を書き散らしてしまいましたが、お店のことで一つ言えるとしたら、ようやく他のことに手をつける時間ができてきた...というのが最近の実感です。仕込み大事。

そして、今日は"文化の日"ということで、「ネットカルチャー」についてオンラインストア上で小特集やってますのでぜひ見てみてくださいmm

cotanbooks.shop

10冊それぞれ読み込んで編んだ特集です。(ネットの大海の広さを思い知らされました...)

 

はい、ではそんな感じでたまに更新してまいります。よろしくお願いします。

 

cotan books/枯淡苑 7/20にオープンしまして

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産んだことはないけれど、卵を産むってこんな感じかなと思った。

産みたてほやほやで、生暖かく、容易に崩れんばかりの危うさを抱えて、殻を割るまで暖めて続けて、やっかいだが愛嬌ある得体の知れない生き物を育てていくために必要な(不快ではなく)前向きな責任感を、気づいたら握りしめていたような感覚。

自分でも書いててよくわからないけど、人生を左右するくらいの前向きな不確定要素を増やせたことで、先々がより楽しみになってきたのは間違いない。

 


当日は雷雨になるとの予報でも結構持ちこたえてくれた。

中はサーキュレータを回していたけど、それなりに蒸し暑かったと思う。

同窓会のようにお喋りしたり、レジでモタモタしたり、お客さんのリアクションにドキドキしたり、様々あったけれど、正直あまり疲れることはなかった。

落ち着いていたし、十分に楽しめた。

 


私たち夫婦は式を挙げておらず(多分挙げようとしてもコロナでダメだっただろうか)、こんなにも人々に祝福されることはなかった。

お店に直接来てくださった方やお祝いを送ってくださった方、メッセージやいいねをくださった方が沢山いることにとても驚いた。本当に感謝しかない。

 

松本に引っ越してからちょうど1年が経とうとしてる中で、感謝できる人がこれだけいるという事実は、東京にいた頃には考えられなかった……

 

ここまで出会った皆さまの数々のサポート、本当にありがとうございました。

多くの方に助けていただいて、お店を開けることができました。時間はかかるかもしれませんが、これからはお店を通して皆様に恩返しできればと思っています。

今後とも、cotan books / wildswag / 枯淡苑をよろしくお願いいたします。

 


_____

 


お店のこれからについては…まだ「卵」というだけあって枯淡苑は空間としてはまだまだ余白だらけで、埋めたくなるところもたくさんあるだろう。

 


ガレージみたいにぐちゃぐちゃしたところも好きだけれど、あの場所はもっとやわらかく、内省的な空間にしたいと思ってる。

学校や職場、自宅にネット、そんな喧噪から少し離れ、お店の中でふらふらと夢遊して、自分の中の何かに気づく=枯淡の境地に至ることができる、そんな空間を目指したいとずっと思っていた。

 


今はそれを実現するためにすべきことを日々見つけ、少しずつ積み立てていくのが私ができる精一杯でもあり、私がやりたい本屋のかたちでもある……

あくまで小さく、少しずつ、ゆっくりと成長していく過程を大事にしていくつもりだ。

論理性や効率性よりもどんどん感覚を研ぎ澄ませていきたいと思っている。

 

というわけで、ブログの内容も(毎度の如く言葉足らずで)ふわふわとしてしまった。

 

※ちなみに今週の金曜日は、お店はお休みです。(カレンダー赤字部分がお休みの日になります)

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あとは余談だけれど、オープンまでにできなくて悔しかったことがある。

POPが書き切れなかったことと、BGMが作り切れなかったことだ。POPは完全に優先度付けのミスで、夜遅くまでやっていたけど中途半端になってしまった。(今からでも完成させるのは間に合うのでがんばるぞ)

 


お店のBGMは、1曲は完成していて、実は他に2曲分が途中までできているのだけど間に合わなかった。

当日スピーカーから流れていたのは、Brain EnoのBloomという自動音楽生成アプリから流れている。

音楽が流れていることに気づかなかったのなら、アンビエントミュージックとしての機能をちゃんと果たしたことになるので結果オーライだ。

現在作っている残りの曲については、(私は基本難産型なので)ちょっと別のやり方も考えている。

弄りたいところが沢山あるというのも、飽きるよりはだいぶマシだ。

 

 

cotan booksは7/20オープンです

 

オープン日が決まりました。

ぎりぎりの告知ですが、オープン日が決まりました。
7/20(月)13:00時開店です👏
 
場所はこちら。オレンジの旧式郵便ポストが目印です。
 
 
開店時にはたくさんの人に来て欲しかった気持ちはもちろんあったけれど、新型コロナ以降で状況は変わってしまいました。
 
まだ予断は許さない…というよりも誰もが思い浮かべるオープニングイベントはもう実現できない、ないしはかたちを変えざるを得ないと思っており、後者を選ぶことにしました。
 
まずはイベント以外のことで、ゆっくりゆっくり、お店を育てていきたいと思います。
 

お店の営業時間

当分は、金〜月の13〜19時の週4日営業で、火〜木はお休みとします。

状況に応じて変わる可能性がありますが、SNSなどで随時発信していく予定です。(facebookページとインスタはただいま立ち上げ準備中)

 
 

ショップカード

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しおりに花を貼り付けただけのシンプルなショップカードです。
本などで潰して押し花にしても良いし、そのままどこかに飾ってもらっても良い実用的なしおりです。

知人にショップカードを渡そうと思っていたものの、出来にあまり満足いっていなかった私を見て、妻が咄嗟に思いついた素晴らしいアイデアでした。
(大量生産はできないので少しずつお世話になった方にお渡ししていきます)
 

「枯淡苑」という意味について

google mapやショップカードにある「枯淡苑」ということば。
いきなり出てきてなんじゃこりゃと思う人もいるかもしれませんが、「枯淡苑」とは、私の本屋「cotan books」と、妻のドライフラワーのお店「wildswag」が共に(物理的に)留まる場所の名前を指しています。
 
「苑」は庭園や文壇を指しており、本やネット、草花など様々な文化が集う場所にしたい、という思いが込められています。
 
「枯淡」という漢字も、古本やドライフラワーを思わせる字があるので思い入れが強く、ずっと使いたいと思ってました。
 
そんな感じで、やや強引かもですが【開智にあるお店は枯淡苑】とすることにしました。
 

品揃え

古書、新刊、CD・レコードがあります。
ただしほとんどは古書が割合を占め、新刊や音楽メディア類はごく僅かです。
 
実際に本を取り揃える中で、思うところがありました。古本市のイベント出店とはやはり大きな違いで、量に圧倒される日々です。自分の作りたい本棚(=棚に本を並べる)のには、時間とお金がかかるのですね。
 
元々は古本だけで揃えるつもりでしたが、cotan booksでは、「子どもの文化普及協会」「book celler」という小取次サービスを利用して新刊をほんの少しだけ仕入れさせてもらっています。(まだ確定ではないが、楽天の「Foyer」も利用予定)
 
新刊は「デジタル」をテーマにしている以上、最新のトピックで扱いたい本が出てくる(ただでさえ本はネットやマスメディアの話題に追いつくまで時間がかかる)ことが大きいと感じました。
一度試してみると、現在進行形のニッチな新刊を探して選ぶ楽しさもあることに気づけました。
 
ただ、どこからどの本を仕入れても、どうやっても「足りない」と言い続けるだろうな〜、と本屋の果てのなさを実感しています。
CDやレコードはほとんど私物と貰い物なのでその境地には至ってませんが、いずれ…
 
 
 

最近のこと

本棚、ガラスケース、マガジンラックをお譲りいただきました。


アガタ書房さん、ブックスダイマルさん、本当にありがとうございました。
(情報を連絡してくれた方もありがとうございました)
 
本棚たちが入ることで、すごく本屋らしくなり、とても驚いています。
「せっかくの本棚に隙間があるのはもったいない!」と余白埋めたい気持ちでいっぱいになって、さらに仕入れに力を入れることにしました。
 
本を仕入れては棚のどこに入れるべきか、値付けはいくらか、などを考えて商品登録を進める日々が続いています。
 
店を入ってすぐにある平台には、毎月何がしかテーマを設けて本を並べる予定です。
 
他にも、塩尻に新しくオープンしたweekend bookstoreのことや、実は執筆者として参加している松本の本第2号のことを書こうと思ったけれど、今日はここまで。(今日はお知らせが多くですます調で書いてた…)
 
最近夜寒くなってきたので皆さん身体冷やさぬよう…おやすみなさい。
 
 

店舗の掃除を始めました

 日々悪化していくコロナ関連ニュースの中毒性が、着実に私のメンタルを蝕んでいくことに気付いてから、テレビやSNSは見ない、ネットニュースはRSSリーダーを1巡/日のみ、というルールを自らに課し、そこから生まれた余剰を「ふしぎの海のナディア」全39話に13時間費やしていた。(1話約20分×39話=780分=13時間。OP・EDを除いて1話約20分としたが、たまにOPも見逃せない回があった。EDもそうだったのだろうか)

 

 月13時間もあれば、「もっとお店のECサイトSNSをがんばれよ」とはもちろん自責するものの、その分お金に換算できない心の安寧が得られたので個人的には万々歳。要はこれがデジタルウェルビーイングなのです。
ナディアをきっかけに、既にいくつか仕入れていたヴェルヌの作品は増えていく予定。
 
 さて、久しぶりの開店準備日記。
ここまで記録がおろそかになっていた、4−5月でやっていた開店準備のいくつかを綴っていく。ずるずると書き散らかしてしまったので、戯言が多分に含まれているのはご容赦いただきたい。
 

最近の事務作業

店舗物件の契約が無事完了
 ようやく店舗物件の書面による契約が締結。場所は開智小学校と松本城の間にある民家。物件の前にある、オレンジの旧式ポストが目印。

Cotan books予定地

Cotan Booksができるポイント
 オーナーさんがとても親切な方で、コロナ影響で工事が遅れたり、(直接会えないこともあり)やりとりが思うようにいかなかったりなどあったが、影響はなんとか最小限に抑えられて、コロナでもかなり迅速&丁寧に対応してもらえた。
 
 物件の鍵を受け取り、やっとお店に入れることになって、ああ、本当にお店が始まるのだなー、とじんわりと、しかし未だ曖昧な部分を残しつつ開業の実感に浸り、パタパタとタスクを洗い出しては、ひたすら消化していくモードに切り替わっている。例えば掃除をしたり、あらためてお店のレイアウトを考えたり、備品を揃えたりしている。細かな決済が多く、ことあるごとに「金額は問題ないが決済というプロセスが非常に億劫」に感じる決済疲労を起こしている。掃除のしんどさは後に書く。
 
 作業的であり続けるのは徐々に疲弊していくので、ここ最近はできるかぎり毎日お店に行っては、道ゆく人の話し声や車の音、入口から吹いてくる風を浴びながら、店にいることの雰囲気に慣れるようにしている。
 
古物商の登録住所変更
 地味に大事なのが古物商の住所変更。新しい店舗で営業を始めるのであれば、古物商許可証を申請した当時の住所から、新店舗の住所に変える必要がある。
 
 住所変更には①新事業所の追加と②旧事業所から新事業所への切替の2種類があるのだが、古物商の管轄である警察署に電話したところ、「新事業所の追加の場合、そもそも、旧事業所の代表ではない人間に代表登録してもらう必要がある。
 
 代表者を同一とするならば、旧事業所と新事業所のの営業時間帯はかぶらないようにする必要もある。」と言われ、何とも面倒くさそうな雰囲気を感じ取ったので、(担当者曰く)追加よりシンプルな切替とすることにした。さようなら旧住所。
 
変更には賃貸契約書とはんこがあれば良く、窓口で変更手続きを行えるそうだ。
 
家賃補助金
 様々な人から「利用すべし」と勧められた松本市補助金だが、残念ながら私のケースでは使えないらしい。役所の方曰く、補助金を申請する際に「申請の対象となる事業を単一で行う」ことが明言されている必要があるらしい。
 
 私の場合、現状フリーランス+αの仕事という状態では複数事業扱いになり対象外だそうだ。「これから一本化していく」というのも駄目らしい。
 
 いわゆるパラレルキャリア()には利用できないのはちょっとした注意点だ。それでも担当の方が色んな方に掛け合ってくれたり、別の補助金がないか探してくれたのは嬉しかった。大感謝。
 

物件の掃除を始める

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 想定外だったのは掃除だ。古い家のせいか、日頃遭遇しない汚れがあったのだ。
掃除のために雑巾、軍手、はたき、ほうき、デッキブラシ、ちりとり、はしご、バケツ、アルコール消毒液&ウェットティッシュ、つなぎ、靴、埃除けのメガネなどを、綿半・ケイヨーデーツーやワークマンで揃えた。掃除するたびに新たな掃除用具が必要になっていく。決済疲労の原因の一つだ。
 
天井はたき

よく見ると長年の汚れがうかがえる天井は、専用のほうきを使って掃除した。

    • 3mも伸びる優れもの。クモの巣を払うのに効果的。
    • たびたび天井にはクモの巣?ほこりの塊?らしきやわらかい黒いものが付着していることがあり、これを使って排除している。
 
床掃除

もっとも苦労したのが床掃除。写真ではわかりにくい、石床の上には砂なのか、埃なのか、細かな粒子が積もっている。

f:id:cotanbooks:20200608143337j:image 最初はほうき&ちりとりの掃き掃除で頑張っていたが、履けば履くほど霧のように部屋内にモヤが立ち込めていった。マスクと防塵ゴーグルを装備していたものの、充満する埃のせいで眼前にホワイトアウトといわんばかりの景色が広がり、一生懸命腕を動かしていたのでマスク内の呼吸が徐々に激しくなっていく。ブレアウィッチプロジェクトばりの命の危機を感じた、といえば伝わるだろうか。
最終的に小鼻が黒くなった。小鼻の黒ずみを引き換えに得た成果としては、ビニール袋いっぱいに砂が貯まった。甲子園の土を持ち帰ることについて考えさせられる。
 
 ちなみに猫らしき動物の足跡があった。お店で見つけたラッキーな方には、駄菓子をおひとつ差し上げます。f:id:cotanbooks:20200608143410j:image
 

 とはいえ砂埃を払っただけでは掃除した感じがしなかったので、床にお水を撒いてデッキブラシでガシガシ掃除をした。吸水に使った雑巾を絞るとバケツが黒い液体でいっぱいになった。ただ、この方法でかなりの汚れが取れた。 

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什器の準備 f:id:cotanbooks:20200608143428j:image

 掃除もしながら、什器の準備も進める。cotan booksでは、本棚+平台少々、妻のドライフラワーコーナー用の棚少々というラインナップなので、揃える什器の数自体は少なく済む。
まずは古道具屋を取り扱うお店をいくつか巡った。最近の数少ない外出イベントの一つだった。小さな椅子、レジ台、アルコール消毒台、ディスプレイ用に小さな机などを購入した。
また、親切な方々からのご厚意で、いくつかを譲り受けることになった。我が家は軽自動車しかないので、レンタカーを借りて後日受け取りにうかがう予定だ。
 
 譲り受けるもの以外に、自作本棚もちゃんとある。先日無事1つ完成した。設計 → 見積もり → 買い出し までは難はなかったが、ホームセンターで木を切り出すのをお願いしたらそれを車まで運ぶのが面倒だった。くらいだろうか。材料さえ揃えば後は組み立て作業なので、心的負担は少ない。木を切り出すカット依頼が1番億劫だった。(手順はまた別稿に記そう)
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 そして、什器というより備品カテゴリだが、照明周りも悩ましい。照明といっても、部品はソケットとケーブルと電球の3つに分かれる。意外と一気に揃えるのが面倒で、ホームセンターでも全ては揃わなかった。LEDにするか、光の色はどうするか、電球はクリア/ホワイトどうするか、シェードはつけるか、ソケットと電球の型は合ってるか、など細かい点で調べる/決めることが多い。ネットで買えるものからあらかじめ決めておくのも良いが、色んなお店を見たりしてイメージを固めてからメーカーレベルで決めておいた方が楽だったろうなあ、とも思う。

cotan books の初期内装イメージ

cotan books の初期内装イメージ ※あくまでイメージでした
 
内装を進めていくうちに、後から「壁を塗り直したい」「空いている穴を直したい」など色々出てきていて、どこからどこまで手掛けるかを絞っていかないと溢れるのは注意されたし。
 

仕入れに難儀 

 ぼちぼち集めている本の仕入れも、苦戦中だ。なにせコロナの緊張感がある中でほいほいと各地のお店に押し入るわけにもいかない。
少なめに揃えて様子を見ながら増やしていこう、と考えているが、お店の中があまりスカスカなのもよろしくない。ある程度の量は必要だ。ただ、せっかく豊富な数を取り揃えることができても予算を超えてはいけない。買い集めた手持の本を実際に本棚に並べてみて、何が足りてる/足りないかを感覚と突き合わせてあらためて確認したい。
 友人のアドバイスを受け、新刊を取り扱う小取次「子どもの文化普及協会」に申し込んでみたら、あっさり取引できるようになったので、多少は新刊を入れていくかもしれない。古本でやっていくと考えていた最中、新刊を入れることには少し思うところがあるので、これもまた別に書きたい。
 

開店は今夏予定

想定よりも掃除に時間がかかってしまったが、着々と準備は進んでいる。

オープンは7月半ばごろを目指しているけれど、状況が見えてきたらあらためて告知したい。

ちなみに、火・木を除き、たまに店主はお店にいると思うので見かけたら声かけてみてください。

余談:オーツがスーパーでみつからない

今年のお正月からグルテンフリーを始めて、朝食は決まってオートミールだった。bowl with spoon
今一番の課題が、西友、イオン、TSURUYA、デリシアなど主要スーパーでオーツの品切れ状態が続いている(気がする)ことだ。悪くはないのだが、朝食が納豆ご飯になってしまった。
 6/10以降、徐々にお店で見かけることが増えてきた。とてもうれしい。

もっと気軽にオンライン通話を

<!—タイトルがここに入ります—>していきたい、という短いお話。

 

ここしばらく、オンライン飲み会や読書会など、カジュアルなビデオ会議型イベントをいくつか試してみた。

接触8割減のために引きこもり続けている身としては、運動や瞑想にはないストレス緩和の効果が得られることが実感できた。

仕事関係の方々とはビデオ会議なんてしょっちゅうだが、オフラインで交流できていた人々とは直接話すことができなくなってしまい、それが思ったよりストレスになっていたようだ。

そんな状況を生み出す要因の1つに、未だ自分がウイルス持ちである、という仮定がまだ拭えず、知り合いがいるお店や家にカジュアルに行くのは控えていることがある。

ただ、この仮定が持つ可能性をゼロにしてしまうと、緩みに歯止めが効かないし、他人を緩ませることにもなるし、収束も遠のいていゆく。

結局ウイルスが収まってくれなければ、(自己本位に考えれば)どうにもお店を持つ意義を潰されてしまうようなものなので、そこには加担しないようにしたい。

 

話は少し変わって、最近ウェルビーイング、およびデジタルウェルビーイング*1のオンライン学習コースを取り始めた。

誤解を恐れず簡潔に書いてしまえば、ウェルビーイングは"人間が「よい状態」"*2であること。

そして、ウェルビーイングの中にも様々な側面がある中で、デジタルウェルビーイングgoogleの定義を借りれば"テクノロジーと健全な関係を構築し、維持する"*3ことにある。

(実はcotan booksはデジタルウェルビーイングをコンセプトにした本屋です)

 

学習コースの過程で、自分のウェルビーイングを数値で出してみようという課題があった。24問の簡単なアンケートに答えるだけの簡単な心理テストなのでやってみた。

PERMAによる私のウェルビーイングスコア

PERMAによる私のウェルビーイングスコア

10段階評価のうち5に近い数字がほとんどで日本人らしさが滲み出ているが、Lonliness(孤独)の値が相対的に高く出ており、腹落ち。自分は孤独耐性強いと思っていたが、そうでもなかった。

 

また、学習教材の1つに、本コースの講師でもあるYale大学の教授が、これから新型コロナにどう適応していくか、について話すQ&A形式の動画があった。

www.facebook.com

 

その中で、”誰しもがストレスを強く感じやすい環境下だからこそ、我々はこれまで以上に意図的に無駄話、雑談といったコミュニケーションを増やしていく必要がある”と言っていた。

zoomなどのビデオ会議型webサービスなどを活用して、家族、友人知人、どんどん人と話しましょう、と。

内容は至極当たり前のことを言っているはずなのだが、今の状況で人と会えないのは仕方がない、という考えから自らが無意識的にコミュニケーションを減らしてしまっていたことに、今さらながら気づいた。

もしかしたらコミュニケーション量は自分が思っているよりも…日々を潤すために必要な量よりも大幅に減少してしまっているのかもしれない。

 

そんなわけで、互いのウェルビーイングのために、もし親切にお話のお時間いただける方いましたら、SkypeアカウントのIDを置いておきますので、リクエストお待ちしています。

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話題はなんでも良いです。本、映画、音楽、最近食べたもの、などシリアスになり過ぎない話題歓迎です。zoomでもmessangerでも、いっそtwitter DMのテキストコミュニケーションでも大丈夫。時間は5分でも10分でも、どれだけ短くてもどれだけ雑でも大丈夫です。

 

という短絡的な募集文(とはいえ気持ちに偽りないので気軽にリクエストやDMください)を書いてしまうほど、人々とこまめにやりとりしていきたいと思える新しい生活様式を迎えながら、粛々と開業準備中です。

 

 

*1:いつかこのブログで詳細に解説します

*2:わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術,  著・監修:渡邊淳司、ドミニク・チェン

*3:Intro to digital wellbeing - Google Digital Garage